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アイドルの卒業から考えるオタクの立ち位置


卒業、脱退、引退、色々な形で好きなメンバーがグループからいなくなることは女性アイドルを推していれば避けては通れない事象です。

8/10にチャオベッラチンクエッティ秋山ゆりかさんが卒業、その日に芸能界引退という発表があり、色々な意見があったので僕なりに引退するアイドルとヲタクについて考えてみました。

メンバーの意思vsヲタクへの配慮


卒業に関して起こる最も多い議論は、「メンバーの意思なんだからヲタクは受け入れるべき」というものと「今まで見てきたヲタクに配慮ある最期にすべき」の対立かなーと思います。

アイドル界隈ではお金を払っているヲタク側よりもアイドル側が強いという歪みが起きている点は非常に特徴的です。「アイドルの言うことは絶対」の文化が根付いています。その絶対度が人によって違うんですよね。100%アイドルの言う通りにすべきだ!って主張する人もいれば、金払ってんのはこっちなんだからちょっとはヲタク側の意見が通ってもいいだろという人もいます。

僕は後者寄りの意見で、もっと言うとお互いのパワーは5:5であるべきだと思ってます。それはアイドルとヲタクは所詮サービス財の消費契約に過ぎないからです。どちらかが合意しなければサービスの授受は無いですし、そこに強いも弱いもないと思っています。

だから卒業やそのやめ方は本人が決めたんだからヲタクは何も言うべきでないという意見には反対です。わがままくらい、こっちの希望くらい言わせてくれよって思います、それが叶わないことなど知っていてもです。

辛いことの方が多かった、をどう捉えるか


秋山ゆりかさん、菅谷梨沙子さん(Berryz工房)が卒業する時に言った言葉、「辛いことの方が多かった」。秋山ゆりかさんに至っては具体的な数字も付け加えていて、8割は辛かったと綴っています。

辛いことの方が多い、そんなのは仕事してたら分かりますが当たり前です。楽しいことの方が多いって感覚で仕事してる人なんて、普通出会えません。だから、逆に楽しかったことがなんだったんだろうと考えてみると少し理解が深まるのかなと思います。

上記の2人は楽しかったことには言及してませんので想像するしかないんですが多分こう返ってくるんじゃないですかね。 「大きい会場でライブができた事」「Yahoo!トップに載ったこと」「テレビのゴールデンタイムで歌えたこと」とかそういう類。つまり僕らヲタク側の楽しかった事と、アイドルが感じる楽しかった・嬉しかったことは必ずしも一致しないんです。

彼女達が「1日8時間握手してファンのみなさんと接触できたこと」や「ショッピングセンターの即売で3回イベントしたこと」が楽しかったと答えるように思えますか?でもヲタク側は楽しいから即売イベントや握手に行ってる。100%とは言わないですけど、それはアイドル側にとっては辛いことに含まれてることは想像し難くはないんですよね。

これは仕組みであって、そういうシステムであって誰が悪いとかじゃない領域なんですよ。僕たちは近くで見たいし、仲よく笑いあいたいけど、彼女達が目指したいのは、嬉しいと思えるのは、数万人入る会場とか数千万人が見てるテレビとか、僕らの要望が満たされない次元なのです。

分かりきっていることではあるんですが、改めて本人から言われると、その空しさみたいなところを痛感するわけです。売れて遠くに行ってしまった…みたいな表現をするヲタクがいますが、こういうことなんですね。

彼女たちが目指すところに僕たちは居ないし、彼女たちが辛いと表現する場所に僕たちは居るのかもしれない。でも、これだけ書いててなんですが、ヲタクは「好きだから行く」「楽しいから行く」それだけでいいし、特に気にする必要もないのかなと思います。

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