現場オタクが「在宅オタクは黙ってろ」と仰る。それに対して在宅オタクが「ファンに優劣はない応援する気持ちは同じだ」と反論する図が令和の時代にも発生していました。
こちらについては僕の結論は昔に出ていますので紹介しましょう。「アイドルや事務所にとって大切なのは現場に来るオタクやCDをたくさん買うオタクである。でもそれをアイドル側から言わないし、金を出してるオタクが自分が在宅に対して優位であると自ら言うのも違うでしょ。あと在宅オタクは黙ってて。」です。
アイドルとファンは応援とかいう謎の変数が入ってきてめんどくさいので一度単純なビジネスで考えると話は容易です。
御社の仕事に惚れ込んでいると言いながら、見積もりはしょっちゅう取ってくるが発注してこない業者、見積もりをとってきて頻繁に発注してくれる業者。どっちが大事かと言う話。そりゃ発注してくれる業者ですよ。売上がなければビジネスは成り立ちません。
同時にその業者達が何か要望や依頼をしてきたら、発注してくれる方を優先して処理するのが当然です。
ただ発注しない業者に「あなた全然発注してくれないから、発注してくれる方を優遇してるよ」とは直接言わないんですよ。何故か。言ったところでメリットが無いし、いつかは発注してくれるかもしれない業者をわざわざ切って、業界に悪評が立つようなことは避けたいからです。
一方で頻繁に発注する業者が「うちはよく発注してるから、うちの言うことを聞いてくれるよ」と言いふらしてたら、何勝手なこと言っとるんじゃい!となるわけです。
そう、この関係は不文律で成り立っているのです。当然そうだけど波風立てないために敢えて言う必要はないよね、という不文律です。
特に在宅オタクさんが声高らかに主張する応援とはなんなのでしょうか。いいね!やお気に入りを押すことでしょうか。
応援が少なくとも、そのグループのCD売上が上がり、ライブ規模が大きくなり、世間の認知度が上がり、紅白に出ることを後押しする行為なのであれば、そのためには必ずお金も必要です。なのでお金を払うことは応援の一部であると言えます。
僕はそう考えてるので「CDたくさん買うのが偉いのか?応援してる気持ちは変わらないぞ」という在宅オタクの主張は支離滅裂だと感じます。CDをたくさん買うことは応援してることになり、その時点でその人のほうが上です。
お金を払うこと以外、例えば知り合いにアイドルの良さを伝えるとかSNSでリツイートするとかも応援だ、それを私はいっぱいしている!と主張される方もいるかもですね。で、それが幾ら分の価値なんですか。お金払えばそれくらいのプロモーションなんて余裕ですよ。
ありがたい行為でも、幾らの利益になるかが不明瞭の行為の優先順位は低く弱いのが現実です。せめて「私が宣伝したことで友人15人がファンになり年間合計150万円支出している」等のデータありますか?じゃないと比較対象にすらならん、というのが現実的なとこでしょう。
知り合い15人ファンにして年各10万円使わせるのは、スーパーアンバサダー的活躍でしょう。僕の周りにもそこまで影響力ある人いません。でもCDとコンサートチケットで150万使ってる人はゴマンと居ますよ。
発注してくれる業者を優遇するのと同じで、アイドルビジネスにおいても当然お金を落とすオタクが大事なのですが、それは不文律で黙ってても分かるでしょということなのです。それを在宅は黙ってろみたいな言い方をし、逆なでするのはスマートではありません。そういうとこです。
結論アイドルも慈善事業ではなくビジネスなのだと理解し、色々軋轢を産まないような不文律がつきものなのだと理解する必要があります。そしたら色々気づくんじゃないでしょうか。
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